ラグビ-早明戦観戦記(山尾)
12月3日、立川稲門会「ラグビ-を愛する会」の皆さんと共に早明戦を観戦しました。
天候は快晴、微風で絶好のコンディションに恵まれましたが芝の状態は悪くスクラムの時
難儀していました。第93回伝統の一戦は秩父宮ラグビ-場で2万2千を超える観衆の見守る中、明治が奮起して29対19で2年ぶりに勝利を収めました。
ゲ-ムは試合開始早々早稲田、お家芸の連続攻撃の途中、明治梶原(12)がインタ-セプトしてそのまま80メ-トル独走してトライ、その直後明治陣前のラインアウトからドライビングモ-ルを作り早稲田、宮里②がトライしました。
この辺り早稲田に勢いがあり、今日もいけるのではないかと思いました。30分ごろ
明治、朝長⑧がトライを挙げて前半明治が14対7とリードして終えました。
後半早々に早稲田は桑山(15)が飛び込んでトライ、ゴ-ルはならず14対12と迫りました。ここで明治は13分に山村(11)、22分に福田⑨が連続してトライを挙げ引き離しにかかりましたが(26対12)、早稲田も食い下がり35分認定トライを得て、26対19と1ゴ-ル差に肉薄しました。最後は38分明治、忽那(22)がPGを決めて勝敗は決しました。
振り返ってみると、明治の堅守が光り早稲田の猛攻を防ぎ切ったことが特筆されます。
明治SHのラックサイドをぬけるダイビングトライとか、バックス4年生梶村(12)鶴田(13)堀米⑩の息の合った攻守にわたる活躍は、気迫があって素晴らしいと思いました。
一方早稲田バックスにボ-ルが回った時、受け取った時点でタックルされて球がつながらなかったのは、明治の早いデフェンスによるものだと思います。早稲田のパスミスが多かったのも同じ理由でしょう。明治バックスのウイングに球が回った時、早稲田の防御陣の隙間を突かれ苦戦していました。早稲田も同様に執拗に「ゆさぶり」をかけても明治に
ほころびは見られなかった。この差は大きく、この後の大学選手権に向けて修正が必要だと思います。早慶戦の時「ゆさぶり」をかけてもゲインラインを突破できなかったが、今日は岸岡⑩が明治の防禦ラインの後ろにゴロパントを繰り出したり、球を外ではなく内に回して(多分フォロ-しているFLかFBに)相手防御準を突破させようと試みていました。
成果は得られなかったが、今後反復練習をして修正してゆけば必ず道は拓けるものと思います。また2人掛かりのタックルは少し時間差があり息が合わなかったように見受けられました。スクラムはほぼ互角、ラインアウトは少しミスがありました。
結局早稲田は早慶明同時2位となりましたが、得失点差で4位として大学選手権に出場して16日東海大学と顔を合わせることになりました。早稲田の敗戦は悔しいですが、ゲ-ムは見ごたえがありました。今後の早稲田の健闘を祈念して、併せて奮闘の明治にも
拍手を送りたい。
ラグビ-早慶戦観戦記(山尾)
11月23日、立川稲門会の「ラグビ-を愛する会」の皆さんと共に、早慶戦を観戦しました。
午前中までの雨が上がり、快晴となりましたが、風はやや強く、芝生の下は緩んでいるように見受けられました。第94回の伝統の一戦は、秩父宮ラグビ-場に2万を超える観衆の見守る中、今年も接戦が繰り広げられました。ゲームは23対21で早稲田が3年連続逆転勝ちを収めました。戦前の下馬評では「今年の慶応は強い」ということで事実帝京に3点差で惜敗しましたが、明治には2点差で競り勝っております。
ゲ-ムは前半10分ぐらいはキックの応酬となりましたが、慶応中村⑥のトライ、ゴ-ルが成功した後、早稲田は2PGを得て斉藤⑨がすべて決めました。前半は7対6で慶応がリ-ド
して終えました。後半は斉藤⑥が1PGを決めた後、慶応が立て続けに中村⑥、辻④のトライ、ゴール成功で21対9と早稲田を引き離しました。この時点で、正直負けるのではないかと思いました。早稲田は前半ノックオン、スクラムで押されて崩れてペナルティを取られるなど、ミスが目立ちました。しかし後半はキックを封じバックスに球を回し、いわゆる「ゆさぶり戦法」を多用しましたが、陣地を進めることはできませんでした。
それでも慶応は体力を消耗したのか少しずつ防御ラインを押し下げられ28分に佐藤⑥、32分に加藤⑤がトライし、難しい角度のゴ-ルも斉藤⑨が決めてついに逆転しました。
今日の斉藤⑨の活躍は特筆すべきものだと思います。その後ノ-サイドになるまで慶応は早稲田陣奥深く攻め続けていましたので、早稲田が反則したら再逆転もあるとハラハラのしどうしでした。
振り返ってみると、両チ-ム共特に守りは堅かったように思いました。早稲田の低い2人
掛かりのタックルで前半慶応の選手は仰向けに倒されていました。この狙いは1人が足元を狙い、1人が相手の上体を自由にさせずにボールを殺すことに有ります。
ラインアウトは早稲田はここにきて修正されて風の影響を除いては、マイボ-ルを高い位置で確保して、生きたボ-ルを供給していました。しかし相手ゴ-ル前のラインアウトでドライビングモ-ルを形成して、トライすることは今年も見られなかった。
スクラムも去年に比べ少し力不足かなと思いましたが、相手のスクラムが成長した とも
考えられるので、一概に決めつけられないと思いました。昨年の1年生も順調に成長しており今日メンバ-に5人、今年の1年生は2人、久保③、古賀(15)が加わっております。
これから大学選手権に向けて、さらに来年のチ-ムつくりに楽しみが増します。
両チ-ム共キャプテンが早稲田加藤、慶応佐藤が1つづつトライを挙げよかったと思います。欲を言えば早稲田バックスのトライが見たかったのが心残りとなりました。
それにしても慶応関係者のはらわたが煮えくり返るような悔しさは察して余りあると思い
同情いたします。